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膵臓がんは早期発見・早期治療が大切です。すい臓がんの症状、治療、検査を知っておきましょう!

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すい臓がんの手術後経過
(食事・血糖値・下痢症状など)

 膵臓癌の手術は周辺の臓器も併せて切除することが多く、膵臓の切断部から膵液が漏れる事もあり、手術後にさまざまな合併症が起こりやすくなります。膵臓癌手術後の状態について知っておきましょう。

目次


膵臓癌手術後の体の状態とは


 すい臓がんの手術が終わった患者さんには、たくさんの管がつけられています。一般的には腹部や鼻、尿道などです。手術後の腹部には血液や分泌液などがたまりやすく、それを排出する管を挿入する必要があります。

 この挿入する管をドレーンといい、ドレーンを通して腹部の液体を排出し、ベッドサイトの廃液バッグに回収します。

 腹部にたまる分泌液をそのままにしておくと、細菌によって腹膜炎を起こし、さらには敗血症を引き起こす恐れがあります。もし敗血症になってしまうと、呼吸困難や尿毒症などの重篤な症状を引き起こしてしまいます。また、分泌される膵液を排出する膵管チューブも挿入します。

 手術後3〜4日は胃や腸が正常に機能しないため、胃や腸の中に胃液や胆汁などがたまりやすくなります。これらが逆流して気管に入ると肺炎などを起こす恐れがあるので、鼻から胃に管を通します(胃管)。

 また、手術後は自力での排尿が困難になるほか、腎機能測定のために尿量を調べる必要があるので、尿道にも管を挿入します。

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膵臓癌手術後の退院までの経過


 手術の内容や術後の状態にもよりますが、回復が早ければ2〜3日後から歩く事ができるようになります。ただし、まだ体内に管が挿入された状態ですので、自由に動き回れるわけではありません。最近は手術後の早期離床のために、手術翌日からベッドの上で軽い運動をするようにしています。

 2週間ほど経過すると体内に挿入されている管も徐々に外されるようになります。腹腔にたまる分泌物がなくなればドレーンを外し、ガスが出るようになれば胃管も外します。

 胃管が外れると水分も摂取できるようになり、食事も流動食から段階的に普通食に近づけていきます。合併症などがなければ、1ヶ月ほどで退院できるようになります。

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膵臓癌手術後の食事・血糖値・下痢症状


 膵臓癌が膵頭部に発生した場合、摘出手術では膵臓の一部またはすべてだけでなく、十二指腸や胆のうも摘出することになります。胆のうは脂肪の消化吸収に必要な胆汁を分泌しているほか、膵臓は消化液となる膵液を分泌しているため、手術後はそれらの分泌が少なくなる、またはまったく出なくなることがあります。

 そのため、食事後に十分な消化ができず下痢症状を起こすことがあります。また、癌が腸の働きをコントロールする神経にまで広がり、神経組織まで摘出した場合も下痢症状が現れやすくなります。あまり下痢症状が続くと栄養障害となりますので、服薬による治療が必要となります。

 手術後の食事はバランスのとれた消化吸収のよい食事内容とし、体が慣れるまで少量ずつ摂取するよう心掛ける必要があります。また、脂肪分や刺激物(香辛料・コーヒー・アルコールなど)の摂取は控えましょう。

 膵臓は血糖値を調節するインスリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌する働きもありますので、膵臓を摘出することによってホルモン分泌量が減り、血糖値の調節がうまくいかなくなることがあります。

 インスリンが不足し血糖値が上昇してしまう場合は、インスリン注射を定期的にする必要があります。また、インスリン注射が強すぎたり、グルカゴンの不足によって低血糖となった場合は、動悸や震え、大量の発汗など低血糖発作を起こすことがあります。

 重症になると意識を失うこともありますので、ブドウ糖を含んだ飴などを持ち歩き、低血糖に備える必要があります。

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