本文へスキップ

膵臓がんは早期発見・早期治療が大切です。すい臓がんの症状、治療、検査を知っておきましょう!

> > > 抗がん剤の種類と投与方法

膵臓癌の抗がん剤(種類・投与方法・効果)

 膵臓癌の治療において、抗がん剤治療は大きな役割を担っています。抗がん剤治療で完治を目指すことは困難ですが、癌を小さくする、進行を遅らせる、痛みを軽減するなどの効果が期待できます。抗がん剤治療はどのように進めるのでしょうか?

目次


すい臓がんに使用する抗がん剤の種類


 現在、膵臓癌の抗がん剤治療にはTS-1(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)、ジェムザール(塩酸ゲムシタビン)、タルセバ(エルロチニブ塩酸塩)、5-FU(フルオロウラシル)という抗がん剤が使用されています。TS−1は内服薬で、それ以外は点滴投与されます。

 すい臓がんは抗がん剤が効きにくい癌の1つですが、2001年にジェムザールが承認されて以来、生存率が格段に向上するようになりました。また、従来の抗がん剤に比べて副作用が少なく、点滴投与であっても入院ではなく外来で治療が受けられるのもメリットの1つです。

 抗がん剤の投与は、TS-1やジェムザールを単独投与する場合と、組み合わせて投与する場合があります。治療効果を検証した報告がされていますが、生存率については大きな差があるとは言えない状況です。

 TS-1は経口投与できる、TS-1+ジェムザールでQOLの改善につながるなど、それぞれにメリットがあり、病状に応じて投与方法が選択されています。

高確率で発生!膵臓癌手術後の合併症には何があるの?



抗がん剤の標準的な投与方法


 抗がん剤の投与は一定量を一定間隔で投与し、治療効果を判断していきます。投与間隔は1週間をベースとし、数週間の投与と休薬を1クールと言います。1クールにおける投与間隔や休薬期間は使用する薬剤によって異なります。

ジェムザールの標準的な投与方法

 ジェムザールの投与は4週間を1クールとし、1日目、8日目、15日目に1回あたり1000mg/m2を30分かけて点滴し、22日目は休薬します。明らかな症状の悪化や継続することが困難な副作用がない限り、2クール目、3クール目と投与を続けます。


TS-1の標準的な投与方法

 TS-1の投与は6週間を1クールとし、朝食後および夕食後の1日2回の経口投与を4週間続け、その後2週間休薬します。明らかな症状の悪化や継続することが困難な副作用がない限り、2クール目、3クール目と投与を続けます。

癌の痛みを抑える緩和治療とは?痛みは抑えられる?



すい臓がんの抗がん剤治療の流れ


@ 抗がん剤治療の方針判断

 まずは患者さんの全身状態を評価し、体力面も含めて抗がん剤治療が行えるかどうか、どの抗がん剤を投与するかを判断します。医師から投与スケジュールや副作用のリスクについて説明を受け、医師と患者さんで治療法を決めます。


A 抗がん剤の投与開始

 治療方針が決まれば抗がん剤の投与が始まります。抗がん剤は内服と点滴のものがあるため、投与する薬剤によって外来か入院で行うことになります。ただし、抗がん剤は副作用を伴うため、初回投与だけは入院で行い、問題なければ外来に切り替える場合もあります。また、入院での投与も副作用の程度が許容範囲内であれば、入院期間は数日間となります。


B 治療効果の確認

 副作用による投与中断がなく、数クールの投与を行ったら、抗がん剤がどれだけ効果があったか評価を行います。病状やがんの状態によって治療効果には差が現れるため、投与後の治療効果を評価することはとても大切なことです。評価は腫瘍マーカーの測定や、CT検査による腫瘍の大きさの比較を行います。基本的には腫瘍が治療前よりも増大したり、新たな腫瘍が発生していなければ治療効果があったと判定します。


C 投与の継続または変更

 治療効果が認められ、副作用も許容範囲内であれば、抗がん剤の投与は継続します。治療効果は認められるが、副作用が許容範囲を超える場合は、いったん休薬したり、投与量を減らして継続することがあります。治療効果が確認できない場合は、投与する薬剤の変更を検討することになります。

膵臓癌の抗がん剤治療とは?副作用は大丈夫?



関連記事
すい臓がんの摘出手術
入院から手術までの流れ
手術前日から当日の流れ
すい臓がんの手術後経過
すい臓がん手術後の合併症
すい臓がんの抗がん剤治療
すい臓がんの放射線治療
痛みを抑える緩和治療と予後
がんと診断されたら
医療機関と主治医の選び方


膵臓癌の原因

膵臓癌のステージ分類

膵臓癌の生存率と余命(予後)

すい臓がんの症状

膵臓癌の検査

膵臓癌の手術

膵臓癌手術後の合併症


アクセスランキング
1 膵臓癌はどんな症状が現れる?初期症状や痛みはあるの?
2 膵臓癌の原因って一体なに?原因を知ってリスクを回避しよう
3 膵臓癌の生存率はどのくらい?ステージ別に見た生存率と余命(予後)
4 膵臓癌を発見するにはどんな検査をするの?検査の種類と方法とは
5 膵臓癌の手術はどのようにするの?癌の発生場所と手術の方法とは
6 知っておくべき!膵臓癌を早期発見するにはどうするの?
7 早期発見の生存率はどのくらい?腫瘍径1cmと2cmの違い
8 膵臓癌はどこに転移しやすいの?転移したらどうなるの?


あわせて読みたい膵臓癌トピックス
これで安心?健康診断で膵臓癌を早期発見できるのは何%?
膵臓癌のステージ(進行度)はどのような基準で分類されているの?
膵臓癌の抗がん剤治療ってどのように行うの?副作用はどれくらいあるの?
膵臓癌の放射線治療とはどんな治療?どうして放射線が癌に効くの?
膵臓癌の手術後に起きる合併症はどのようなものがあるの?
膵臓癌の痛みを抑える緩和治療とはどのようなもの?
膵臓癌の抗がん剤にはどんな種類があるの?効果はどれくらい?
膵臓癌手術後はどのくらいで退院できる?食事はどうするの?
膵臓癌の内視鏡手術(腹腔鏡下手術)はどのように行うの?