本文へスキップ

膵臓がんは早期発見・早期治療が大切です。すい臓がんの症状、治療、検査を知っておきましょう!

> 膵臓癌の原因とは

膵臓癌の原因には何がある?
原因を知ってリスクを軽減しよう

 膵臓癌は早期発見が難しい上に進行が早く、死亡率が高い恐ろしい癌であるといえます。そのため、膵臓癌にはどのような原因があるのかを理解し、少しでもリスクを減らす努力をすることが大切です。

目次


すい臓がんの原因は多様にある


 膵臓癌は早期発見が難しい癌の1つであり、発見時には手術できないほど進行していることが少なくありません。そのため、膵臓癌の原因となる危険因子を調べ、膵臓癌になりやすいグループを特定することは、膵臓癌の早期発見に非常に重要となります。

 膵臓癌の原因として、生活習慣や膵臓の病気、遺伝的要因などがあります。生活習慣では喫煙や肥満、お酒の飲み過ぎが原因とされており、タバコやお酒の摂取量が多いほど膵臓癌の発症リスクが高くなるとされています。

 膵臓癌を発症した患者さんの既往歴で最も多いのは糖尿病で、全体の17%を占めています。慢性膵炎から膵臓癌を発症する患者も多く見られます。これらはいずれもすい臓の病気であり、すい臓の障害と癌の発症に関わりがあることが裏付けられています。

 遺伝的要因としては、家族が膵臓癌や膵炎になった人は膵臓癌になりやすいことがわかっており、膵臓癌に遺伝性があると考えられています。

 膵臓癌の原因となりうる危険因子は調査や研究によっていくつか挙げられていますが、高い確率で膵臓癌を発症する特定の危険因子の発見には至っていないのが現状です。

 膵臓癌の原因と考えられる危険因子を1つでも持っている人を検査しようとすると、その対象者数は膨大な数になり、すべての人が精密検査を受ける事は不可能です。そのため、危険因子を複数持っている人は、膵臓癌の定期検査を受ける事が望ましいとされています。



膵臓癌の原因@ 慢性膵炎と膵嚢胞


 慢性膵炎全体のうち、60%がアルコール過剰摂取によるアルコール性慢性膵炎です。慢性膵炎は膵臓に炎症が繰り返し起こることで、徐々に膵臓の外分泌腺細胞が破壊され、壊れた細胞の代わりに線維細胞が増えて硬くなり、徐々に膵臓の機能が低下していきます。

 また、慢性膵炎では膵臓の内分泌機能も低下するため、糖尿病を発症しやすくなります。慢性膵炎は明確なすい臓がんのリスクファクターであり、慢性膵炎からすい臓がんを発症する率は、膵炎ではない人に比べて13倍高かったというデータもあります。

 膵炎の発症から3年以内が膵臓癌の発症リスクが高いとされており、膵炎と診断された場合は膵臓癌の可能性も考慮して検査を進める事が大切です。特に、慢性膵炎の患者で背部痛や腹痛、黄疸、体重減少、糖尿病の悪化などの症状が認められた場合は、膵臓癌を疑って精密検査をする必要があります。

 また、膵臓には嚢胞(のうほう)と呼ばれる水を含んだ腫瘍ができることがあります。膵臓に限らず、肝臓や腎臓でも嚢胞ができることがありますが、そのほとんどは心配のいらないものです。

 しかし、膵臓にできる嚢胞の中でもIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)と呼ばれる嚢胞は、放置すれば膵臓癌を発症するリスクが高いことがわかっています。

それで安心?健康診断での早期発見はたったの○%!

膵臓癌の原因A 糖尿病


 糖尿病は膵臓癌のリスクファクターであり、糖尿病患者の膵臓癌発症リスクは糖尿病ではない人に比べて約2倍高くなることがわかっています。

 糖尿病は血糖値をコントロールするホルモン分泌の異常によって起こります。そのホルモンは膵臓で分泌されているため、ホルモン分泌が低下するということは、膵臓の機能低下を意味します。

 そのため、糖尿病の発症はすい臓がんの1つのサインと考え、血糖コントロールの悪化や体重減少、食欲不振、家族歴のない糖尿病の発症などの場合は、膵臓癌を疑って精密検査をする必要があると考えられています。

膵臓癌の原因B 肥満


 肥満などの体重過多は膵臓癌の危険率を増加させることがわかっており、肥満に至る食生活(高脂肪・高カロリーな食事など)もリスクファクターとして関係しています。

 高脂血症や肥満は糖尿病の発症リスクを高めることになり、それが膵臓癌のリスクをさらに高めてしまうことになります。特に若い頃に肥満だった場合は、膵臓癌の発症リスクが高くなることがわかっています。

 肥満かどうかを判定する基準にBMIがあり、以下の式で計算します。

 BMI=体重(Kg)÷身長(m)×身長(m)

 BMIは男性で25以上、女性で30を超えた場合に肥満と判定されますが、BMIが30以上の20歳男性では、BMIが正常値の男性に比べてすい臓がんの危険率が3.5倍も増加することがわかっています。

膵臓癌のステージ(進行度)はどうやって分類するの?

膵臓癌の原因C 遺伝


 膵臓癌患者の家系を調べてみると、その3〜9%には血縁者に膵臓癌患者がいる事がわかっています。また、家族に膵臓癌患者がいる場合、本人が発症するリスクはいない人に比べて2〜3倍になると言われています。

 さらに、家族内に膵臓癌患者が多いほど、本人の発症リスクも高くなる傾向にあります。家族に2人以上膵臓癌患者がいる場合は「家族性膵がん」と定義されます。

 また、膵臓癌になりやすい遺伝的な病気として、遺伝性膵炎、家族性大腸腺腫ポリポーシス、ポイツ・ジェガース症候群、家族性異型多発母斑黒色腫症候群などの遺伝性膵がん症候群もあります。

 膵臓癌は早期発見が難しいため、家族や親族に膵臓癌患者がいる場合は自分が膵臓癌になるリスクが高いと考え、定期的に検査を受けることをお勧めします。

膵臓癌の原因D 喫煙と飲酒


 タバコをたくさん吸うヘビースモーカーの場合、タバコを吸わない人に比べて2〜3倍すい臓がんになりやすいとされており、1日40本以上喫煙する人の場合、膵臓癌による死亡率は3.3倍にもなります。

 また、いつも飲酒をしていて喫煙もしている人は、非喫煙者に比べて4倍以上も膵臓癌になるリスクが高くなることもわかっています。

 適量の飲酒は体によい効果を与える事もありますが、大量の飲酒は膵臓に負担をかける事になり、8年以上にわたって大量の飲酒を続けた場合は、そうでない人に比べて膵臓癌の発症リスクが1.2倍になるとされています。

 大量の飲酒は膵臓癌の原因の1つである慢性膵炎の発症にもつながりますので、適量の摂取を心掛けるようにしましょう。

膵臓癌の症状とは?初期症状には何があるの?



関連記事
すい臓がんとは
すい臓がんのステージ分類
すい臓がんの生存率と予後(余命)
すい臓がんの症状とは
すい臓がんを早期発見するには
すい臓がんの検査とは
すい臓がんの治療法には何があるの?
すい臓ってどんな臓器なの?
すい臓の役割とは
すい臓の病気が増えている


膵臓癌の原因

膵臓癌のステージ分類

膵臓癌の生存率と余命(予後)

すい臓がんの症状

膵臓癌の検査

膵臓癌の手術

膵臓癌手術後の合併症


アクセスランキング
1 膵臓癌はどんな症状が現れる?初期症状や痛みはあるの?
2 膵臓癌の原因って一体なに?原因を知ってリスクを回避しよう
3 膵臓癌の生存率はどのくらい?ステージ別に見た生存率と余命(予後)
4 膵臓癌を発見するにはどんな検査をするの?検査の種類と方法とは
5 膵臓癌の手術はどのようにするの?癌の発生場所と手術の方法とは
6 知っておくべき!膵臓癌を早期発見するにはどうするの?
7 早期発見の生存率はどのくらい?腫瘍径1cmと2cmの違い
8 膵臓癌はどこに転移しやすいの?転移したらどうなるの?


あわせて読みたい膵臓癌トピックス
これで安心?健康診断で膵臓癌を早期発見できるのは何%?
膵臓癌のステージ(進行度)はどのような基準で分類されているの?
膵臓癌の抗がん剤治療ってどのように行うの?副作用はどれくらいあるの?
膵臓癌の放射線治療とはどんな治療?どうして放射線が癌に効くの?
膵臓癌の手術後に起きる合併症はどのようなものがあるの?
膵臓癌の痛みを抑える緩和治療とはどのようなもの?
膵臓癌の抗がん剤にはどんな種類があるの?効果はどれくらい?
膵臓癌手術後はどのくらいで退院できる?食事はどうするの?
膵臓癌の内視鏡手術(腹腔鏡下手術)はどのように行うの?